テクニカルインフォメーション - テキスト版 -

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液状化の恐れのある貨物の運送について

発行番号: 英語版 (1284kb)

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発行日:2011 年 02 月 24 日

近年、細粒鉄鉱石やニッケル鉱石等を積載運航中に貨物が液状化したことが主な原因とみられる重大事故が報告されております。

こうした事故を避けるため、IMSBC Codeが2011年1月1日から全船に強制適用されました。液状化する恐れのある貨物はIMSBC CodeではGroup A貨物に分類され、それらの貨物の含水率が運送許容水分値(TML)以上である場合には積載が認められません。細粒鉄鉱石やニッケル鉱石等のIMSBC Codeに記載されていない貨物については、荷積み港の主管庁が危険性の評価を行いますが、液状化の危険性があると査定された場合にはGroup A貨物としての積載制限を受けます。例えば、インド政府は自国内で産出される細粒鉄鉱石をGroup A貨物と査定しています。

他方、貨物情報には貨物の水分値がTML未満であったにもかかわらず、船積み中の激しい降雨の影響により貨物の実際の水分値がTMLを超え、貨物が液状化したことが重大事故を誘発したとP&Iから指摘されています。

つきましては、細粒鉄鋼石やニッケル鉱のように液状化する恐れのある貨物を船積みする際には、以下の項目について確認下さいますようお願い致します。

1. 船積みを行う前に、以下の内容について荷送人から船長へ提供される貨物情報を確認すること。(IMSBC Code第4節)
(1) TML及び貨物の水分値が記載されていること。
(2) TMLを決定する水分測定が、貨物を積み込む日の6ヶ月以内に行われていること。
(3) 貨物の水分値を決定する水分測定が、貨物を積み込む日の7日以内に行われていること。
(4) 積載される貨物倉毎に貨物情報が提供されていること。(貨物の水分値が一様であることが明らかな場合を除く)

2. 貨物情報に記載された貨物の水分値がTML未満でない限り、船長は貨物の積付を受け入れてはならない。(IMSBC Code 第7節 7.3.1)

3. 資料採取/試験から積載時までの間に顕著な降雨等により貨物の水分値に疑義が生じた場合には、船長は簡易試験「缶テスト」もしくは試験所での貨物水分値の再確認試験を実施すること。但し、缶テストは、TMLを超えていることは示すことはできるが、TML未満であることを保証するものではないので注意すること。試験方法については、以下を参照すること。
(1) 簡易試験「缶テスト」 (IMSBC Code 第8節 8.4)
(2) 試験所での再確認試験 (IMSBC Code付録2)

(次頁に続く)