ClassNK ゼロエミッション・サポート・サービス
各国のGHG削減目標の強化、サステナブルファイナンスの進展など、ゼロエミッション社会の構築に向けた取り組みが加速する中、国際海運においてもGHG排出量を評価する枠組みが導入され、海上輸送ビジネスにおいてGHG排出量を計画的に管理する時代が到来しています。
本会では、海上輸送ビジネスに関わるお客様が、日々の事業運営においてGHG排出量の計画・管理を行いながらゼロエミッションの追求をしていけるよう、以下のような包括的なサービスメニューを整え、ClassNKグループとしてお客様の取り組みを支援していきます。
国際海運ゼロエミッションへの道筋
2023年7月に開催されたIMO第80回海洋環境保護委員会(MEPC 80)において、2023年版IMO GHG削減戦略が採択されました。本会では、同戦略が求める行動を数値で視覚化し、関係者間の幅広い議論の喚起、脱炭素化の実現に向けた取組みの加速に貢献すべく、2030年のゼロエミ燃料導入目標やGHG排出削減目安の達成に必要となる総GHG排出量、ゼロエミ燃料の導入規模、ゼロエミ燃料船の導入規模について、IMO DCS対象となる国際航海に従事する総トン数5,000トン以上の船舶を対象に試算しました。
本分析の要旨を以下に掲載しています。
国際海運ゼロエミッションへの道筋 - 2023 IMO GHG削減戦略を理解する -
また、詳細を掲載したホワイトペーパー(試算の背景・詳細、2040年以降の情報など)を近日中に公表予定です。
GHG排出マネジメントシステムの構築・認証
船舶からのGHG排出マネジメントシステムの認証
船舶からのGHG排出量削減に関する明確な目標を設定し、その目標達成に向けた適切なマネジメントシステムを構築し、運用を行うお客様の積極的な取り組みを認証いたします。本認証により、お客様の今後の海上輸送ビジネスに、さらなる価値が付加されることが期待されます。
GHG排出マネジメントツールの提供
ClassNK MRV Portal
本会では2017年以降、お客様がIMO-DCS及びEU MRV規則に効率的に対応できるよう、エミッションレポートの作成支援アプリケーション「ClassNK MRV Portal」を提供しています。なお、本アプリケーションにおいては、2023年から適用が開始されるCII格付け評価について、お客様がいつでも自社管理船舶のCII格付けの状況を把握して必要な対応が取れるよう、現在、CII格付けの常時モニタリング機能等の搭載作業を行っています。
ClassNK MRV Portalの詳細については、以下リンクをご参照ください。
ClassNK ZETA (Zero Emission Transition Accelerator)
本会は、様々なお客様が、船舶からのGHG排出を効率的にマネジメントできるツールとして、「ClassNK ZETA(Zero Emission Transition Accelerator)」を開発しました。ClassNK ZETAは、ClassNK MRV Portalと連動したツールであり、個船やフリート全体のCO2排出量やCII格付けのモニタリング機能や、減速運航などを実施した場合にCO2排出量やCII格付けがどのように変化するかシミュレーションできる機能を搭載しています。また、ポセイドン原則や海上貨物憲章等の世界的な枠組みにも活用できる総合的なデータ管理プラットフォームとして、船社・用船社・金融機関・荷主など様々なお客様にご利用いただけるものとなる見込みです。
ClassNK ZETAの詳細及びご利用申し込みについては、以下リンクをご参照ください。
ClassNK ZETA
GHG排出量の検証・評価
EEDI / EEXI認証、DCS / CII認証(規制対応)
EU-MRV・UK-MRV認証 / 海運EU-ETS
本会は、EEDI規制及びIMO-DCS制度に対する認証を継続すると共に、2023年から適用が開始されたEEXI規制及びCII認証にお客様がスムーズに対応できるよう、EEXI及びCIIの簡易評価ツールをそれぞれ作成し、ホームページに公開しております。また、EU-MRV及びUK-MRV規則、ならびに2024年からの導入が見込まれているEU-ETSの海運セクターへの拡大に関する情報も提供しております。
各種サービス及びサポートについては、以下リンクをご参照ください。
ポセイドン原則・海上貨物憲章等の枠組み支援
近年、船舶からのCO2排出削減を支援する世界的な枠組みが発足しています。2019年には船舶融資の立場から国際海運のCO2排出削減を支援する枠組みであるポセイドン原則(Poseidon Principles)が、2020年には荷主の立場から国際海運のCO2排出削減を支援する枠組みである海上貨物憲章(Sea Cargo Charter)がそれぞれ発足しました。このような枠組みに対するお客様の取り組みをサポートするべく、本会は、公正な第三者機関として、CO2排出量の計算サポートやCO2排出量削減の評価などを実施しています。これらの詳細については、以下リンクをご参照ください。
カーボンニュートラル達成度の評価
気候変動対策への世界的な関心の高まりにより、2050年カーボンニュートラルを目標とする企業が増加しています。海上輸送ビジネスに関わるお客様の中には、例えば、自身のフリート全体からのCO2排出量を2050年にカーボンニュートラルとするよう目標を設定されている場合もあると思われます。このようなお客様に対し、本会は、お客様の海上輸送に起因するCO2排出量について、目標とするカーボンニュートラルにどの程度整合しているかについて、第三者の立場から評価を行います。
GHG排出量削減対策へのサポート
EEXI規制対応サポートサービス
2023年から適用が開始されるEEXI規制について、お客様の規制対応をサポートいたします。EEXI規制の概要等については、以下リンクをご参照ください。
CII格付け評価・分析サポートサービス
2023年から適用が開始されるCII格付けについて、お客様のCII格付けの評価・分析をサポートいたします。CII格付けの概要等については、以下リンクをご参照ください。
バイオ燃料の使用に関するサポート
バイオ燃料は「カーボンニュートラル」な燃料として注目されており、トライアルで使用されるケースも増えてきています。本会は、船舶におけるバイオ燃料の使用に関するご理解の一助となるべく、様々なお問い合わせに対応すると共に、バイオ燃料についての概説資料などを提供しております。バイオ燃料については、以下リンクをご参照ください。
代替燃料の導入に関するサポート
本会では、この度、GHG排出量削減対策へのサポートとして、「代替燃料船ガイドライン(第1.0版)」を発行しました。LPG、メタノール、エタノール燃料船に関する従来の「低引火点燃料船ガイドライン」に、新たにアンモニア燃料船についての規定を加え、これらの安全要件などを網羅的に確認できるものになっています。また、従来の「LNG Ready」ノーテーションを改定し、将来的な代替燃料の使用に備えた設計及び部分的な設備の搭載を行う船舶へのノーテーション「Alternative Fuel Ready」についての規定も取りまとめています。
本ガイドラインは、トップページからマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」のページでご覧いただけます。
プレゼンテーション動画のご紹介
- 船舶からのGHG排出マネジメントを総合的にサポ―トする「ClassNK ゼロエミッション・サポート・サービス」の概要についてのご紹介
配信日 2021年10月11日
https://www.youtube.com/watch?v=GjO3ZD6p5JA
動画中で使用しているスライド資料はこちらからダウンロードいただけます。お問い合わせ先
船舶からのGHG排出マネジメントに関する包括的サービスメニューへのご質問及びご相談は、以下へお問い合わせください。また、本会では、船舶向け以外を含む、GHG排出削減に資するお客様の自主的な取り組みを支援する様々なサービスを展開しています。サービスの概要につきましては、 こちらをご覧ください。
一般財団法人 日本海事協会 ゼロエミトランジションセンター
Tel: 03-5226-2031Fax: 03-5226-2039
e-mail: zxc@classnk.or.jp