テクニカルインフォメーション - テキスト版 -
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Paris MOUによって実施されるPSC検査に関する新しい検査制度(New Inspection Regime)について
Paris MOUは、その領域内に入港する船舶に対して実施するPSC検査において、対象とする船舶に対する評価基準を変更し、新しいPSC検査制度(New Inspection Regime, NIR)を導入する予定です。
このNIRの概略は以下のとおりです。
1. 施行日:
2011年1月1日から実施。
2. 対象船舶の評価基準:
船舶の種類、船齢に加えて、過去3年間のParis MOUにおけるPSC検査結果に基づいた、
- 管理船の旗国、船級協会及び管理会社のPSCにおけるパフォーマンス、及び
- 管理船のPSC検査での欠陥事項の指摘項目数及び拘留の回数
をパラメーターとしたShip Risk Profileを採用し、パラメーター毎に算出したポイント数及びパフォーマンスの優劣レベルに応じて、Low Risk Ship (LRS)及びHigh Risk Ship (HRS)に分類され、そのどちらにも該当しない場合には、Standard Risk Ship (SRS)となる。
3. 管理会社のパフォーマンス:
今回、管理会社のパフォーマンスが評価基準に新しく追加されました。これは、対象となる船舶の管理会社の船舶のうち過去36ヶ月以内にParis MOU領域内で実施された全てのPSC検査に対する、欠陥事項(Deficiency)として指摘された項目数及び拘留(Detention)された回数を指標として、Paris MOU内で実施された全船舶のPSC検査結果の平均値と比較して、管理会社をHigh, Medium, Low及びVery Lowの4段階で評価するスキームです。
4. PSCによる検査の間隔:
上記2での分類に応じてParis MOUでのPSC検査の実施間隔が以下を標準として行われます。
- Low Risk Ship (LRS): 前回のPSC検査から24-36ヶ月毎
- Standard Risk Ship (SRS): 前回のPSC検査から10-12ヵ月毎
- High Risk Ship (HRS): 前回のPSC検査から5-6ヶ月毎
5. 入港報告:
HRS該当船舶及び船齢12年以上のケミカル船、バルクキャリア、ケミカルタンカー、ガスキャリア、油タンカー及び客船に対して、入港72時間前の事前報告が、また、全ての船舶に対して、入港24時間前の事前報告及び実際の入出港時間の報告が義務付けられます。
(次頁に続く)