テクニカルインフォメーション - テキスト版 -
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MEPC 76の審議結果の紹介
2021年6月10日から17日に第76回海洋環境保護委員会(MEPC 76)が開催されました。今回の会合は、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、ウェブ会議での開催となりました。
今般、IMOよりMEPC 76の議事録及び決議並びにサーキュラが発行されたことから、次の通り同会合の情報及び審議結果をお知らせ致します。
1. 温室効果ガス(GHG)関連
国際海運からの温室効果ガス(GHG)排出の抑制対策はIMOにて検討が進められており、現在までにエネルギー効率設計指標(EEDI)による規制、船舶エネルギー効率管理計画書(SEEMP)の所持、及び燃料消費実績報告制度(DCS)が導入されています。
また、2018年4月に開催されたMEPC 72において、GHG削減目標とGHG排出削減策の候補を盛り込んだIMO GHG削減戦略が採択され、脱炭素化に向けたGHG削減手法についての検討が行われています。
(1) GHG排出削減のための短期対策
MEPC 72で採択されたIMO GHG削減戦略では、2030年までの短期削減目標と2050年までの中長期削減目標が規定されています。
今回の会合では、短期削減目標である、2030年までに国際海運全体の輸送効率を2008年比で最低40%改善することを達成するための対策として、i) 技術アプローチであるEEXI規制と、ii) 運航アプローチである燃費実績(CII, Carbon Intensity Indicator)格付け制度を導入するためのMARPOL条約 附属書VIの改正が採択されました。
i) 技術アプローチ(EEXI規制)
EEXI規制は、就航船に対して新造船と同等の燃費性能を要求する規制です。EEDI 規制と同様に400 GT 以上の国際航海に従事する船舶*)に適用され、2023年1月1日以降に行う最初のIAPP定期的検査(年次、中間又は更新検査)時までにEEXI規制への適合が要求されます。
個船のエネルギー効率指標であるEnergy Efficiency Existing Ship Index(EEXI)値を算出し、船種とサイズによって決定されるEEXI規制値を満足することが要求されます。EEXI値がEEXI規制値を満足できない場合、エンジンの出力制限や省エネ設備の導入などにより燃費性能(EEIX)の改善が要求されます。
(次頁に続く)