Press Release

標題:
川崎重工業の離着岸支援関連システムにAiPおよび 製品・ソリューション向けイノベーションエンドースメント認証を発行

2025年11月14日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、川崎重工業株式会社が開発する「安全離着岸支援システム」に対し基本設計承認(AiP)を発行するとともに、「離着岸操船支援情報表示装置」に対し、イノベーションエンドースメントの製品・ソリューション向け認証を実施し、証書を発行しました。併せて、同表示装置を導入した本会船級船に、先進的な安全対策が採用された船舶であることを示す“a-SAFE”ノーテーション(BSS)*¹ (Berthing Support System)が付与可能であることを確認しました。

本会は自動運航、自律運航技術の開発および実装を安全性確保の観点から支援すべく、さまざまな実証プロジェクトに関与し、それらで得た知見を踏まえ概念設計、設計開発、搭載、運航中の保守管理の各ステージにおける要件を網羅的にとりまとめた「自動運航、自律運航に関するガイドライン(第2.0版)」を発行しています。

今般、「安全離着岸支援システム」のデザインコンセプトに対し、上記ガイドラインおよび関連する鋼船規則の要件に基づく審査を行い、所定の要件への適合が確認されたことからAiPを発行しました。

「離着岸操船支援情報表示装置」に対しては、革新的な機能を有する機器やソフトウェアなどを対象とする第三者認証を通じて製品やサービスの展開をサポートする製品・ソリューション向けイノベーションエンドースメント認証*²も同時に発行しています。

同装置を含むシステム全体の詳細については以下のリンク先動画をご参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=6heuW26SDQ8


以上


*¹ “a-SAFE”ノーテーションについては「先進的な安全対策に関するガイドライン」をご参照ください。
先進的な安全対策に関するガイドライン

*2 イノベーションエンドースメント認証の詳細は本会ウェブサイトの以下のページをご参照ください。
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/techservices/dgd2030/iea/index.html


・離着岸操船支援情報表示装置の表示画面(提供:川崎重工業)


・離着岸操船支援制御装置(提供:川崎重工業)



基本設計承認(Approval in Principle: AiP)について:
設計初期の段階あるいは特定の実装対象船舶が決定する前の段階で、国際条約や船級規則など既存の規制に基づき、設計を審査し、要件への適合の証明として発行する。後工程における規制面の手戻りの防止や、船級登録時の審査時間の短縮につながるとともに、設計状況の対外的なアピールの技術的根拠として活用することが可能となる。詳細は本会ウェブサイト参照

【本件に関するお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 技術本部 技術部
TEL: 03-5226-2042
E-mail: tsd@classnk.or.jp

【報道関係のお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 営業本部 広報室
〒102-8567 東京都千代田区紀尾井町4-7
TEL: 03-5226-2047 FAX: 03-5226-2039
E-mail: eod@classnk.or.jp

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