Press Release
標題:
近海郵船所有の内航船「ましう」に対し、先進的な安全対策を講じた船舶として
イノベーションエンドースメントノーテーションを付与
2025年12月8日
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、古野電気株式会社の「VRナビゲーションシステム(旧3D Bird Viewシステム)」*¹を搭載した近海郵船株式会社が所有する内航船「ましう」に対し、先進的な安全対策を講じた船舶であることを示すイノベーションエンドースメントノーテーション(船級符号の付記)「a-SAFE(CRI)」*²および「a-SAFE(XRD)」*³を付与しました。
本会は先進的な取り組みの普及と支援を目的として、イノベーションエンドースメント認証を提供しています。当該認証サービスの一環として船舶に対しては、デジタル技術の適用に対するDSS、法的要求以上の環境に向けた取り組みに対する a-EA、さらなる安全向上への取り組みに対する a-SAFE、船員など海事関係業務者の労働環境改善への取り組みに対するELWの4分野のノーテーションを付与しています。詳細は本会ウェブサイトの以下のページをご参照ください。
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/activities/techservices/dgd2030/iea/index.html
本会は本船に対し、「a-SAFE」ノーテーションの付与に関する要件をまとめた「先進的な安全対策に関するガイドライン」に基づく審査を行い、所定の要件への適合が確認されたことからノーテーションを付与しました。
今後も先進的な取り組みに対するノーテーションの付与や情報発信を通じて、海事産業の課題解決に向けて貢献してまいります。
以上
*1 関連プレスリリース:古野電気の3D Bird View(スリーディーバードビュー)システムを製品・ソリューション向けイノベーションエンドースメント認証
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_pressrelease.aspx?id=8482&layout=1
*2 Advanced Safety (Collision Risk Indication System) (a-SAFE(CRI)) :
航行における他船との衝突事故を予防するため、AIS から得られる他船データから、将来において他船と衝突する可能性のある危険領域(PAD: Predicted Area of Danger, DAC: Dangerous Area of Collision)又は航行が妨害される領域(OZT: Obstacle Zone by Target)を予測、表示し、警告を行う衝突リスク表示システムを備える船舶に対し,船級符号に 「Advanced Safety (Collision Risk Indication System)」(略号 a-SAFE(CRI))を付記する。
*3 Advanced Safety (Extended Reality Display System) (a-SAFE(XRD)) :
既設の航海設備および無線設備(AIS、航海用レーダー、ECDIS 等)から得られる自船の周囲に存在する船舶、障害物等の情報および地理的情報といった船舶の安全運航に必要な航海情報を船橋に設置したカメラからのリアルタイム映像または仮想空間で構成した3次元映像に重畳させて表示するシステムを備える船舶に対し、船級符号に「Advanced Safety (Extended Reality Display System)」(略号 a-SAFE(XRD))を付記する
【本件に関するお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 技術本部 技術部
TEL: 03-5226-2042
E-mail: tsd@classnk.or.jp
【報道関係のお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 営業本部 広報室
〒102-8567 東京都千代田区紀尾井町4-7
TEL: 03-5226-2047 FAX: 03-5226-2039
E-mail: eod@classnk.or.jp
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