Press Release

2025年3月21日
一般財団法人日本海事協会
株式会社みずほ銀行

一般財団法人日本海事協会（以下「ClassNK」）と株式会社みずほ銀行（以下「みずほ銀行」）は、海運セクターの脱炭素への移行に向けた取り組みを促進していくために、本日より、「サステナブルシッピング・インパクトファイナンス」(以下「本スキーム」）の運用を開始します。

海運セクターのGHG（※1）排出量はグローバルおよび国内の総排出量において相応の割合を占めており、その削減は重要課題となっています。こうしたなか、各海運事業者は、重油に代わる燃料船や燃費改善に資する設備が搭載された船舶（以下「環境対応船」）の導入を順次進めており、今後も環境対応船の導入は益々拡大していくことが期待されています。

このような脱炭素への移行に向けた取り組みを更に加速させるため、この度、ClassNKとみずほ銀行は本スキームの運用を開始しました。

本スキームは、ClassNKとみずほ銀行が連携して策定した独自の評価手法を用いて、ClassNKが融資対象船舶の環境性能をCO2排出削減の観点で評価し、一定の基準を満たした船舶を対象にみずほ銀行が融資を行うものです。

また、融資対象船舶および借入人が保有・管理する船隊の運航に関し、CO2排出削減を促していくためのKPIを設定し、みずほ銀行が定期的なエンゲージメント（建設的な対話）を実施することで、借入人の脱炭素に向けた取り組みの発展と気候変動に対するインパクトの創出を支援していきます。なお、本スキームのフレームワーク（※2）は、株式会社日本格付研究所（JCR）より環境省の「インパクトファイナンスの基本的考え方」に適合する旨の意見書(※3）を取得しています。

今後ClassNKとみずほ銀行は「サステナブルシッピング・インパクトファイナンス」の提供を通じ、海運セクターのお客さまの脱炭素化、およびそれに向けた事業の強化・転換を支援し、カーボンニュートラルの達成に貢献していきます。
※1　地球温暖化の要因とされる、CO2をはじめとする温室効果ガス（Greenhouse Gas）の略称。
※2 「サステナブルシッピング・インパクトファイナンス」フレームワーク
https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/sustainability/shipping/pdf/framework.pdf

※3　株式会社日本格付研究所のウェブサイト
https://www.jcr.co.jp/greenfinance/
　　

【本スキームの概要】

【みずほ銀行について】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

【ClassNKについて】
一般財団法人日本海事協会（ClassNK）は、海上輸送の安全と海洋環境の保護に取り組む世界最大級の国際船級協会です。船級協会とは、中立的な第三者の立場から船舶の規則制定と検査を行い、商船の保険付保に必要となる「船級」を登録している団体です。

120年以上の歴史と全世界58カ国130カ所の拠点を有し、100カ国以上の船舶の船籍国（旗国）から国際条約・地域規制に基づく検査および証書発行の代行権限を取得しています。

加えて、長年の知見と経験を活かし、品質、環境、労働安全衛生などさまざまなマネジメントシステム認証、GHG排出量の検証、再生可能エネルギー関連設備に関わる認証を行っています。

本会は、海運事業に携わる皆さまの脱炭素燃料への移行対応を包括的に支援する「ClassNK トランジション サポート サービス」を展開し、お客さまの脱炭素化に向けた取り組みをあらゆる角度からサポートしてまいります。


以上

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