Press Release
標題:
上野トランステック、旭洋造船、泉鋼業による1万2000m3級半加圧式内航アンモニア運搬船にAiPを発行
2024年12月20日
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、上野トランステック株式会社、旭洋造船株式会社、泉鋼業株式会社による、半加圧式タンク2基を搭載した1万2000m3級内航アンモニア運搬船に対し、基本設計承認(AiP)を発行しました。本船コンセプト設計における規則類の観点での技術的実現可能性を示すものになります。
燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないアンモニアは、脱炭素社会の実現に向けたクリーンエネルギーとしての活用が見込まれており、海上輸送の増加が予想されます。本船は、上野トランステック、旭洋造船、泉鋼業により、日本国内のこうした需要に応える形で、一度に大容量のアンモニアの輸送を可能にする大型内航液化ガス運搬船として設計されました。内航液化ガス運搬船としては大きい船体を持ち、半加圧式タンクを採用することで設計圧力を小さく抑えることでタンクの大型化を実現しています。
本会は本船のコンセプト設計に対し、IGCコードを取り入れた本会鋼船規則「N編」などに基づく審査を行い、所定の要件への適合を確認したことから、AiPを発行しました。本船は近い将来の竣工を目指していることから、最終的な設計時にクリアすべき課題や設計上の要点を事前に洗い出すことを念頭に、審査を実施しました。
新たな技術開発や社会実装に対し、本会は安全性評価をはじめとした貢献に引き続き努めてまいります。
以上
基本設計承認(Approval in Principle: AiP)について:
設計初期の段階あるいは特定の実装対象船舶が決定する前の段階で、国際条約や船級規則など既存の規制に基づき、設計を審査し、要件への適合の証明として発行する。後工程における規制面の手戻りの防止や、船級登録時の審査時間の短縮につながるとともに、設計状況の対外的なアピールの技術的根拠として活用することが可能となる。詳細は本会ウェブサイト参照。
【本件に関するお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 技術本部 船体部
TEL: 03-5226-2017
E-mail: hld@classnk.or.jp
【報道関係のお問い合わせ】
一般財団法人日本海事協会 営業本部 広報室
〒102-8567 東京都千代田区紀尾井町4-7
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