Press Release

標題:
「代替燃料船ガイドライン(第3.0版)」を発行 ~水素燃料船の安全要件を追加~

2024年5月31日

一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、「代替燃料船ガイドライン(第3.0版)」を発行しました。メタノール、エタノール、LPG、アンモニアを燃料とする船舶の安全要件に加え、今回新たに水素燃料船に関わる要件を追加し、代替燃料船の設計にあたっての指針を提供しています。

本ガイドラインは代替燃料船に関する安全要件を網羅的にとりまとめたものです。代替燃料の使用が与える、船舶、船員、環境へのリスクの最小化に向け、設備、制御および安全装置等に関する要件を規定しています。

この度発行した第3.0版では、IGFコード*を取り入れた鋼船規則GF編の規定を基本要件とし、2023年に開催されたIMO貨物運送小委員会における審議状況、およびこれまで本会が実施してきた設計審査で培った知見に基づき、水素燃料の物性および想定ハザードに応じた追加要件を、D部として新たに定めています。具体的には、水素燃料の漏えいによる乗員、環境への影響や、水素の着火のしやすさに起因する爆発を防止するための検討事項といった、水素燃料船の安全性につながる要件を追加しています。

本会は、お客様のゼロエミッションへの円滑な移行を包括的に支援する「ClassNK トランジション サポート サービス」の一環として、今後もこのような安全要件や設計指針の発行を通じ、代替燃料船の導入を支援します。

本ガイドラインは、本会ウェブサイト(URL: www.classnk.or.jp)にてマイページのユーザー登録をすることにより、マイページの「ガイドライン」にてご覧いただけます。
https://www.classnk.or.jp/account/ja/Rules_Guidance/ssl/guidelines.aspx

以上

* 国際ガス燃料船安全コード(International Code of Safety for Ships Using Gases or Other Low-Flashpoint Fuels)




関連プレスリリース:
燃費改善から代替燃料、船上CCSまでゼロエミッションへの移行対応を包括的に支援 ~ClassNK トランジション サポート サービスを展開~
https://www.classnk.or.jp/hp/ja/hp_news.aspx?id=11222&type=press_release&layout=1

ポップアップウィンドウを閉じるボタン