船陸間通信の大容量・低遅延化技術に関する調査研究
調査報告者
一般財団法人日本海事協会 技術研究所新技術部門
調査の概要
インフォメーション・コンピューティング・テクノロジーは、コンピューティング、ネットワーキング、半導体、端末技術の進歩とともに目覚しい発展を遂げ、スマホ等、人々の日常生活に大きな影響を与え、進化し続けている。それを結びつける地上モバイル通信は、2020年から第5世代移動通信システム(通称「5G」)が導入され始めている。 5Gの適用範囲を地上以外のエリアに拡大し通信衛星等を用いる NTNは初期の仕様完成後、現在も標準化議論中である。NTNを利用することで、船舶の遠隔操縦が現実的なものになると考えられる。
本報告では、まず5GとNTNの連携に関する技術概要を紹介する。その上で、遠隔操船におけるコネクティビティの実現に向けた簡単な提案を示し、ROCにおける状況認識の要求について、機能面・性能面の両側面から具体的な方向性をもって業界内で議論が進むことを期待する。