Press Release

2017年8月1日

一般財団法人日本海事協会（ClassNK）は、7月28日に、イイノマリンサービス株式会社が運航するケミカルタンカー“CHEMROAD WING”の監視計画書（モニタリングプラン）に対し、EU MRV規則の条件を満たしたことを証明する認証報告書を発行しました。認証報告書の発行は本会として初となります。
　
EU MRV規則は海上輸送における燃費消費実績（CO2排出量）報告制度に関する欧州規則です。同規則の発効により、EU加盟国管轄内の港に寄港する5,000GTを超える船舶については、2017年8月31日までに燃費消費実績を集計するための手法をまとめたモニタリングプランを作成し、EU加盟国の認定団体に認定されている認証機関への提出が求められています。

本会は、3月に英国の認定団体であるUKAS(United Kingdom Accreditation Service)より、EU MRV規則の認証機関としての認定を取得しました。今般、イイノマリンサービスより提出のあったモニタリングプランについて、燃料消費量、航海距離、航海時間、積荷の量などのデータの収集方法や、データ欠落が生じた場合の対応手段など、EU MRV規則が規定する基準を満たしていることを認証し、同社に対し認証報告書を発行しました。

本会は、モニタリングプランの認証を初めとした各種認証サービスの提供により、顧客のEU MRV規則への適応を支援してまいります。

以上

左：イイノマリンサービス 取締役 技術部長 星 啓氏
右：日本海事協会 認証事業本部長 小岩 敏郎

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